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にわかロハスでは騙される

  • 執筆者の写真: K.H
    K.H
  • 2017年5月25日
  • 読了時間: 5分

近年、健康志向の製品が増えてきて、オーガニックやマクロビオティック、ボタニカル、無添加、植物由来などなど、

いかにも体に害のなさそうな表示を目にします。



私の中で頭が痛くなるのは、以下のような認識を持つ“にわか健康志向”が増えていること


・白砂糖は良くないから三温糖


・市販のコーヒーや紅茶などは微糖


・コンビニで飲み物を買う時はなるべくお茶


・カロリーを気にしてカロリーゼロ、ノンカロリーの飲料


・シャンプーはノンシリコン


・柔軟剤や芳香剤はボタニカル


・安全性重視でせっけんやせっけん洗剤


・エコ志向?体温調節や速乾性のある下着としてヒート〇ックやエアリ〇ム





私の認識では、全て体に害のある選択です。


せっかく体のためを思ってモノ選びをしようとしているのに・・・

何と残念な判断なのでしょう。



どのように表示されていようとも、

どれだけ世間で流行っていようとも、


必ず最後まで自分で調べあげるようにしてください。



ただ提示されている情報を安易に鵜呑みにするのは、

健康志向の人ほと騙され、利用され、

不健康に陥っていく落とし穴にはまるようなものです。



例えば上記のような“にわか知識”を訂正させて頂くと



◆砂糖も三温糖も成分は殆ど変わりません。

 栄養的には多少三温糖の方がミネラルが多いのかも・・・という程度。

 白い砂糖、つまり上白糖も、人口甘味料よりよほどマシです。


 ちなみに、てんさい糖やきび糖の方がもう少し栄養価値があるかもしれません。

 てんさい(甜菜)糖は身体を冷やしにくいので、冷えが気になる方にはお勧めです。



◆『微糖』『低糖』と表記される飲料は、成分表示をよく確認してみて下さい。

 トレハロース、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン

 などが入っていた場合、習慣的にとり続けるのはやめた方が良いでしょう。


 砂糖以上に、人工甘味料は血糖値を上げたり消化吸収の際負担がかかったり、何と言っても中毒性が高いです。



◆お茶は安全と思い込んではいけません。

 成分表示の原材料に添加物の記載がなくても、

 加工前、つまり茶葉には農薬を使っていることも多々あります。

 製造元で添加していない成分については表示義務がないため、原材料がどこまで安全なのかを確認できない限り、

 安易に安全だと思い込まない方が良いでしょう。



◆ノンシリコンシャンプーが出回るようになり、シリコンというコーティング成分には害があるということが周知されるきっかけにはなったかと思います。

 しかし、コーティング剤としてメジコン、ジメチコンなどといった別名で、同様の効果のある化学合成物質があることも忘れてはいけません。

 成分表示を見ると、確かにシリコンとは書いてない。

 でも、メジコン、ジメチコンが入っているというパーターンや、

 姉妹品のリンスやトリートメントにそれらの成分が入っていることが往々にしてあります。


 ノンシリコンという言葉があまりにも世に出回りましたので、シリコンだけが悪者のように扱われていますが、

 同様の作用のあるメジコン、ジメチコンにもご注意を。引っかからないように気を付けましょう。



◆“ボタニカル”という言葉がシャンプーやコンディショナー、芳香剤や柔軟剤などでよく表記されるようになりましたが、日本語で表すなら『植物由来の』という意味になります。

香り成分や洗浄成分の一部に植物から抽出した成分を含んでいれば、『植物由来成分配合』となります。

 『植物由来成分配合』と聞いてすぐに安全だと判断してはいけません。

 植物成分=安全 の考え方も甘すぎますし、

 植物成分をある程度保存がきくようにするために、保存料として化学合成物質が含まれていることがよくあります。

 また、成分同士の混ざりを良くしたり、中和させたり乳化させたりなどなど、製品化するにあたり様々な化学合成物質が使われます。

 

 成分表示に、『PG』、『BG』、『安息香酸』『パラペン』などの表示があった場合は、完全に安全とは言えないと思って下さい。



◆せっけんについては、油分があるので保湿性が高いとか、生分解性が高いので環境にも優しいとか、手作りも出来るので安心であるように思いますが、注意が必要です。

 実際には、せっけんの材料は油脂と水酸化ナトリウムで、成分表示にも『カリ素地』や『石鹸素地』などと表記され、それ以外の化学合成の添加物が入っていない場合『無添加せっけん』と表示されることもあります。

無添加と聞くとつい安心してしまうのかもしれませんね。


 せっけんはアルカリ性の性質を持つので、皮膚にトラブルのある人は注意が必要です。

また、油分でできているため、酸化しやすく、においや汚れの原因になります。

せっけん洗剤で洗った衣類を、半年後に衣替えの時に取り出してみるとよくわかりますが、独特の、油の酸化したニオイがします。あるいは、洗濯機の汚れ方でも一目瞭然。

赤ちゃんの身の回りに使うものほど、完全に安全なせっけんを選ぶよう気を付けて頂きたいです。

仮に酸化防止剤が添加されていれば匂いが変化しないかもしれませんが、その時点で無添加とは言えないものになります。


ちゃんと安全に作られている完全無添加の天然成分の石鹸もあるので、成分や作る過程についての安全へのこだわりが表記されているものを選ぶと良いです。また、意外に厄介なのが石鹸カスです。

石鹸洗剤を使っていた洗濯機や、排水溝などの石鹸カスの汚れの恐ろしさを見せて頂いたことがありますが、

上水道の水は消毒処理されていて石鹸カスを残しやすい成分になっているので、環境や設備のためにも、石鹸カス対策にはお気をつけください。

 

◆吸湿発熱、速乾性、冷感性などの性質を持つ下着や衣類が増えていますが、化学繊維のもので肌を覆い続けるのは大変リスクが高いことです。

サラっとしていたり、熱を逃がさない構造であったり、ひんやりしていたり・・・

季節によってはありがたい性質ですが、肌荒れやアトピー、乾燥肌など皮膚に何らかのトラブルがある方は、肌着だけでも気にかけて下さい。

化学繊維ではない、綿やシルク、麻素材のものを選ぶようにしましょう。



その他、石油由来の化学合成物質のこと、界面活性剤のこと、成分表示のこと、色々と気を付けて頂きたいことをまた改めて取り上げで参ります。

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