セルフセラピーとの出会い
- K.H
- 2017年5月2日
- 読了時間: 4分
私がセルフケアの大切さに気付いたのは、子供の病気がきっかけでした。
以前書いた記事『私にとってのロハス生活』でも少し触れましたが、
元々私は自分のことを後回しにする性格で、
他人のために尽くすことが美徳だと考えていた人間でした。
子供の病気が発覚した当時も、子供に全力を注ぎたいのに、
心が折れそうで、世界から孤立したように物音が聞こえなくなり、
神様に見放されたような、誰も味方がいないような、
虚しく立ち上がる術のない感覚に襲われていました。
そのまま一人塞ぎこんで消えてしまえたら楽だったのかも・・・
でも、子供の看病と、お腹にももう一人いたので、
そのまま無力に埋もれていることはできませんでした。
だから仕方なく、
自分に何か効きそうな、
ちょっとは体や心に力が入りそうなことはないかと
模索し始めました。
当時はそれまでお世話になってきた中国漢方の薬剤師さんや
気功療法の先生が頼みの綱でしたが、
人に相談する気力はありませんし、
何しろ娘の付き添いや身の回りのお世話で
ひと時もどこかに出向く時間がありませんでした。
そんな極限状態にいるとき、
自分の手を摩り合わせる感覚のみ温かくて、
自分に手が“備わっている”ことに意識が向きました。
(自分に手があることがあまりに当たり前で気にも留めて来なかったということです(^^;)
「あ、私の手だ・・・」って。
自分の手なのに、じっくり見たことも無かったなとか、
私には私がついてるとか、
そんな感覚です。
自分の手を見て、摩ったり握り合わせるだけで、
自分を信頼し、頑張りを認め、安心を得られたような気がしました。
そんな些細なことで気力を少しずつ回復させながら日々を何とか乗り越え、
改めて自分を自力で回復させる確かな方法を知りたいと思うようになり、
また手と心と体の関係についても興味が湧き、
今のセラピーに辿り着きました。
手のひらと甲には、内臓、関節、皮膚、筋肉、血管や神経、リンパ節、ホルモンなどの分泌器官、脳、骨、目・鼻・耳・口など、
あらゆる器官に信号を送るスイッチがあります。
俗に言う、“ツボ”、“反射区”です。
手を労われば、全身全霊を癒すことができます。
辛い時は、手を揉んだり、摩ったり、握りしめたり、よーく見てみて下さい。
頑張った証、反省すべきこと、危険信号などがたくさん表れています。
イライラしてしまうときは肝臓や心臓(左右の手のひらの小指少し下)
疲れが激しいときは腎臓(左右の手のひらの親指の少し下辺り)
心配ごとが消えない時は胃(左右の手のひらの真ん中から少し親指寄りの辺り)
考え事がやめられない時は脳や足先(全ての指先、爪の両脇)
ショックが強い時は太陽神経叢や手足(両手手のひらの真ん中辺り、全ての指先)
まずは自分で該当する部位を片方の手で交互に刺激して
気持ちの立て直しを図ってみて下さい。
ひとつ段階が軽くなり上昇すれば、もうひとつ次の段階に取組みやすくなります。
自分をよく知り、よく労わり、大事に動かすように。
気を付けて大切に過ごしましょうね。
そして、今私が美徳としていることは、
自分を大切に扱うということです。
自分を大切にしようとすればするほど、
周りの人の有難さ、存在の大きさ、感謝を感じられます。
自分をさて置き周りを最優先にすることで、
感謝される存在にでもなりたかったのかしらと、
そんなこと、以ての外だったと、今は反省しています。
自分を切り離してしまった時点で、本当の意味で他者と関わることはできません。
自分を通して、周りと繋がっているわけですから・・・
大切な人に対して願うことも、やはり、
「自分を大切にしてね」
っていうことではないかな。
自分を労わることでようやく、誰かの役に立つ準備ができます。
自分自身を整えること、元気でいることの喜びや必要性を再確認する日々です。